紀伊半島林道野宿旅(最終話)

カテゴリー │林道ツーリング

さて、熊野本宮の山中激坂で停止して大ピンチ。

何とかUターンをさせようにも道幅が狭すぎます。
とりあえず、トップケース以外の荷物を降ろして、ハンドルを左に切って、クラッチを握って・・・
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ズルズルーっと、沈~ん!!

この旅初の沈です(^_^;)

やいやい、降ろした荷物を積み直すのも大変ですし、日も暮れかけています。

この際、荷物を降ろした坂の途中で野宿を決め込みました。
紀伊半島林道野宿旅(最終話)
スペースは狭いし、傾斜もあって石はゴロゴロ。
苦肉の策でしょんないですなー。

次なるトラブルは、ログを撮っていたスマホの電池が切れたので予備バッテリーをつなごうとしたら急に予備バッテリーが故障!昨日まで調子良かったのに・・・。
ラジコも電話も使えなくなった夜は寂しい限り。

斜めに傾いた地面で寝心地最悪です。
おまけに、夜中に「カカカカカ・・・」っと野生動物が直ぐ近くまでやって来ました!
「ギャァ~」っと思わず叫んでしまうほど恐怖でしたよ。
もしかして、八咫烏?
○○王子という熊野の神の聖域の近くに踏み入ったばかりに・・・バチが当たったのでしょうか?

とにかく、早く夜が明けてくれることをひたすら待つしかありません。
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4時半にようやく空が白み出しましたが、頭痛がひどいです(T_T;)

重い体でボチボチと帰り支度。
大荷物でこの激坂下りで沈~んしないように気をつけなければいけません。

ようやく山を抜け出したのが朝8時。
13時半集合の中学校の同窓会、その前に奈良盆地にある実家に帰ってシャワーと着替えをしなければなりません。

11時過ぎに実家近くに到着。
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観光地でもある実家に着くと、アレレ?鍵が締まっています。母親に先日連絡しておいたのに。
スマホの電池は切れているし、さーて困った。

同窓会の集合時間は迫ってくるし、とりあえず実家畑の作業小屋に行ってみることに。
が、ここにも居ません。
このままシャワーも着替えもしないまま、昔のおネーさん方に会うのはちょっとつらい・・・。
しょうがないので、作業小屋に溜めてあった雨水タンクの水で体を拭いて着替え。

なんとか同窓会に間に合いました(^_^;)
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数十年ぶりに会う方もいて、宴は夜中の12時半まで続きました。

酒を呑まない奇特な同級生に自宅まで送ってもらいました。
が、また玄関もシャッターも締まったまま。
ピンポンと鳴らすも、誰も反応なし。いったいどうなってるんじゃ。
こんな時、携帯が動かないと誰にも連絡しようもありません。

今夜は布団で寝られると思ったのに・・・。

仕方なく、マットと寝袋を持って作業小屋へ。
まさか、小屋の軒先で野宿するはめになるとは(T_T;)

早朝の奈良盆地は綺麗でしたが・・・。

起きた頃に父親が現れ、「わっれー、こんなとこで何ってんので?」
「しゃーないやんけー、誰も出てこんよってー」
「はよ家帰れ、おかちゃん待ったいすでー」

最終日の朝、ようやく自宅に入れてもらえました。

少し布団で仮眠し、あとは浜松に向けて帰るだけ。
「お家に帰るまでがツーリング」ですから、最後まで気を引き締めて走らないと。
紀伊半島林道野宿旅(最終話)
17時のフェリーに乗って、20時に浜松着。

「トラベルの語源はトラブル」だそうですが、無事に帰ってこられたのでよしとしましょう。

総走行距離900km。
燃費は約30km/Lでした。

ノントラブルで走りきってくれた愛機YAMAHA TT250R-Raidにも感謝!


<完>



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この記事へのコメント
ワロタわろた。
バカおもしろい!
しかし大どんでん返しでしたね。
Posted by 子連れbaja at 2013年05月11日 21:08
お疲れ様でした。

もう少し若ければ、ご一緒したかったです。
アッチ系で有りませんので安心を・・・
Posted by ikeさんikeさん at 2013年05月11日 22:29
トラブル続きのようでしたが、
楽しい?旅をされたようですね!
お疲れさまでした。
雨水タンクでシャワーって、
けっこうワイルドっ☆
ところで、文中の方言ですが、
元三重出身者の自分も聞いたことが
ないです(^^;
今度お会いしたとき、
是非本物をお聞かせください。
Posted by あつし at 2013年05月11日 22:55
アッパレあげて下さい。

by張本
Posted by 焚き火焚き火 at 2013年05月12日 10:53
子連れbajaさん
次から次へと最終日までトラブル続きでした。
終わってみると笑えますが・・・
Posted by 山田しんちゃん at 2013年05月12日 20:49
ikeさん
紀伊半島南部はいいところがいっぱいありますよ。
いいカメラを提げて電車ででもどうぞ・・・
Posted by 山田しんちゃん at 2013年05月12日 20:51
あつしさん
わざわざトラブルを起こしそうなコース・時間設定になってしまいました。自分ってドM??
雨水タンクは苦肉の策でして、ちょっと髪の毛が溜池っぽい臭いに(汗)
三重県出身だったんですね。
私の故郷は関西弁をベースに河内弁と町独特の方言が加わります。
久々の同級生との掛け合いが楽しかったですよ。
Posted by 山田しんちゃん at 2013年05月12日 20:58
焚き火さん
アッパレというよりも、ただの阿呆ですわ。
by野宿新人
Posted by 山田しんちゃん at 2013年05月12日 21:01
お疲れ様でした、楽しく読まされて頂きやした~。
しかし山中ソロキャンプだと色々と怖いっすよねぇ。。
熊が出なくてよかったっす。
Posted by せんべ at 2013年05月13日 20:28
せんべさん
駄文失礼しましたー。
こんな怖いことは、これで最後にしようかなーと考えたりもしましたが、二人以上だとまたやりたいっすね。
Posted by 山田しんちゃん at 2013年05月14日 06:23
一人での恐怖感
味わってみたいような
見たくないような・・・・

今年は。。。。
Posted by 川憎 at 2013年05月14日 21:45
川憎さん
今年は是非チャレンジしてみてください。
きっと夜中に素敵な使者がシャララーラと現れますよ(^_^;)
Posted by 山田しんちゃん山田しんちゃん at 2013年05月15日 08:56
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