浜松法枝町SS　(有)牧野石油

前回、初爆を確認した献体HONDA TLR250R。

燃焼が続かないので、燃料系のレストアに入ります。

先に、燃料タンクの下にたいそうにかくまわれたエアクリーナーを点検。

意外と、スポンジはボロボロではありませんでした。
灯油で洗って、オイルを塗布しておきます。

キャブレターを取り外すのに、掃除機のパイプのようなプラスチック製のコネクティングチューブを外さなくてはなりません。

30年前の献体ですので、ジョイントゴムが固くなっていますし、コネクティングチューブがバリッっと割れてしまわないか冷や汗ものです。

キャブ獲ったゾー！

シンプルなVMピストンバルブキャブですな（22mm）。
TT250Rの様にホースが沢山付いていなくてシンプルです。

いきなりキャブを分解する前に、冬至ですから柚子湯に入れてあげましょう。

このテクは雑誌のパクリです(^^;)

お湯で軽く煮たお陰で、ジェット類もすんなりと緩んでくれましたよ。

内部は緑青吹きまくりです！

次に、ヤマハキャブクリーナーとガソリンを３：７で割った液に２時間程漬け込みます。

見る見るうちに液が茶色に変色です。

フロートチャンバやフロート、ボディは驚くほど綺麗になりますね。

更に、ジェット類は原液に一晩漬けておきます。
細かい通路の通りを、パーツクリーナーを吹いて確認、OK。
再組立てしますが、フロートチャンバのパッキン再使用が気になります・・・。

取り外しより組付けにドえらい苦労しますね。

やっている内に、ようやくコツが分かりましたが。

点滴の様にガソリンテストタンクをノボリのポールにぶら下げ、キャブレターにガソリンを直接流し込みます。


いざ、イザ～、キック数回。

ブォ～ン♪
エンジンは無事始動しましたが、やけに白煙と高回転が収まりませんね(^^;)

キャブレターに目をやってみると、オーマイガ！

フロートチャンバ上部からガソリン漏れ(^^;)
使い古しのパッキンは何かしら対策が必要ですね。
おまけに、負圧ポンプ付近からもガソリン漏れ！

お山でトラブっても困りますので、２Lのサブタンクと負圧ポンプは取り外して軽量化か？

エンジンが掛かりましたので、次回は燃料タンクと経路の清掃、燃料漏れ対策を行う予定です。

日曜日の雪山には間に合いそうもないかな・・・。

※

暖かい雨の暇な合間を縫ってレストアにかまけていたら、肝心の店の計量器の一部が突如故障！
終業後で、明日は祭日。
ダメ元で、老舗はかり屋さんに電話してみたら、夜にも拘らず点検修理に急遽来ていただき、テキパキと修理していただきました。
K様、夜間で雨の中ありがとうございました！